2017/08/04

巨人が連敗記録を更新。低迷の原因とは【2017年13連敗】

 

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球団初の13連敗。屈辱を味わった2017年巨人。低迷した原因とは一体なにか。


球団初の13連敗。大型連敗に苦しむ球界の盟主

2017年5月25日の阪神戦から6月9日の日ハム戦まで続いた、巨人にとって悪夢のような13連敗。球団史上最悪の連敗はファンや解説者のみならず、歴代の巨人OBからも連日苦言を呈され、かつて憎らしいほどに強かったジャイアンツの姿はそこにはありませんでした。

昨年のペナントを2位で終えたもの、CSでは3位のDeNAに敗北し、悔いが残るシーズンとなった巨人は、オフにDeNAの山口俊、日ハムの陽岱鋼、楽天で活躍したケーシー・マギーなどを獲得。大補強で戦力を高めて2017年のペナント開幕を迎えましたが、現在では優勝どころかAクラスも逃しそうな状態に陥っています。なぜ巨人はここまで低迷したのでしょうか。

 

得点力が12球団最下位。強力打線は一体どこへ

巨人の試合を見渡すと、得点力の低下に気付くと思います。この1か月で5点以上取った試合がありません。勝つときは常に接戦を守り抜く苦しい戦いになっています。6月12日現在、巨人のチーム打率は.235、得点は179点と、打率はリーグ5位の数字で、得点に至ってはリーグどころか12球団で最下位になっています。開幕から打線が振るわず、打率も巨人より3分ほど下のロッテよりも低いのは驚きです。チームの失点がリーグ3位なので、打線が足を引っ張っているのは明らかです。

 

巨人といえばチャンスに強く、劣勢もホームランでひっくり返す強力打線が代名詞ですが、今年はなぜここまで振るわないのでしょうか。それは、主力のベテラン化が進んだことが影響しています。クリーンアップを形成しているマギーは34歳、阿部慎之助は38歳、村田修一は36歳と他球団に比べてかなり年齢層が高めです。4番を打つ阿部はまだ長打力があるとはいえ、膝の影響で調子が安定せず、かつての打棒を期待するには厳しい状態です。マギーはホームランを積極的に打つタイプではないため、長打力という面で見劣りするクリーンアップとなっています。

 

ベテランが主軸を打つことは悪いことではありません。しかし、年齢を重ねてパワーダウンしてしまった選手を置くのは、チームにとってマイナスにしかなりません。それでも、現在の巨人には阿部や村田、マギー以外に4番を任せられる人材がいません。なので、彼らが主軸を打って、チームを引っ張らざるを得ないのが今の巨人打線なのです。

 

主力のベテラン化は進む一方、ほとんど進まない若手の育成

この流れを打開するためには、若手の台頭による世代交代が必要です。しかし、巨人は若手の育成も上手くいっているとは言えません。20代で主力となっている選手はキャプテンの坂本勇人、正捕手の小林誠司、左のエース格である田口麗斗の3人と少なめです。将来の主砲として期待された岡本和真は、開幕こそ1軍で迎えましたが、12試合に出て打率が2割台と振るわず、4月で2軍落ちとなりました。他にも2軍で成長した選手が1軍に上がっても結果を出せずに、再び2軍へ落ちるといったことを度々繰り返しています。

 

2軍で成長した選手はいきなり1軍に上がって活躍できるわけではありません。キャプテンの坂本は3年目の時、原監督によって1軍で我慢強く使われて成長しました。選手は2軍で培った実力と1軍でさらに経験を積み重ね、技術を高めなければ育ちません。現在の巨人でそのような育て方をしている選手は見当たりません。常に勝利を義務付けられた球団とはいえ、育成を犠牲にしてしまったツケが今になって出てきたように思えます。

 

非情になれない高橋監督の経験不足。無理やり監督にしたフロントにも反省を

主力のベテラン化、若手の成長遅れだけでなく、高橋由伸監督らコーチ陣の指導力・采配力不足も指摘されます。阿部と村田を併用する予定が、阿部の好調さにつられて起用が偏ってしまったり、打線のてこ入れのために2軍のクルーズと抑えのカミネロを交換させましたが、カミネロがいなくなったブルペンが弱くなり、接戦も勝てなくなるという悪循環まで起こしたりするなど、采配が上手くいかない場面が多く見られます。

 

まだ2年目の監督とはいえ、采配ミスの多さは目に余るものがあります。高橋監督は選手の面倒見が良いことでも知られていますが、その優しさが時折、監督としての判断に悪影響を及ぼしているようにも感じます。ただ、これまで非情になる機会が少ない人がいきなり変わるのは大変です。そういった役割を周りのコーチ陣が上手く肩代わりして支えるべきだと思いますが、現状ではそうなっていないように見えます。

 

2015年のオフシーズン、フロントが巨人の選手たちが起こした賭博騒動の影響から難航した監督探し。苦肉の策として選手だった高橋由伸に監督を要請した経緯を考えれば、指導者としての経験もなく、手探りのまま指揮をとり続ける姿は不憫に感じます。監督は選手が辞めてすぐにできるほど甘いものではありません。指導者としての経験を積まなければ、最初は上手くいっても途中でボロが出てしまい、修正ができずにチームが崩壊してしまいます。フロントも困っていたのでしょうが、選手を引退させて監督にするという荒っぽい人事を行ったことは、大いに反省しないといけないでしょう。

 

FA補強だけでなく、育成に力を入れることが復活への一歩

今回は3つの問題について取り上げましたが、この中で特に問題視されるべきなのは、やはり若手の育成ではないかと思います。巨人も現状を重く見ているのか、2016年からは3軍制を敷いて選手を確保して育成しています。今年は投手の篠原慎平が支配下登録され、1軍デビューを果たしました。FAでの補強だけでなく、このようにチーム全体で選手を育てていく意識を強く持つことが、巨人が強さを取り戻す第一歩ではないかと思います。

 

 

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