突然ですが、新潟県と言えばどんなイメージですか?
私は、とにかく雪がスゴイ!というイメージです。
毎年、冬になると新潟県の積雪に関するニュースを目にします。
高校野球では北陸地方、東北地方に関して「雪国のハンデ」と長らく言われてきました。
それは上記に述べたように新潟県が含まれる北陸地方、東北地方は雪が多く、特に新潟は11月・12月〜3月・4月までは全くと言っていいほどグラウンドでの練習ができません。
さらに気温の面でも甲子園球場がある、兵庫県西宮の方が圧倒的に暑いので、選手達は今まで体験したことのないような暑さとも戦わなければなりません。
それが「雪国のハンデ」と言われる由縁です。
しかし、近年の新潟の高校野球は雪をも溶かす熱い戦いで、もはや「雪国のハンデ」なんて言葉は遠い昔の話です。
今の新潟は完全に甲子園の台風の目です。
目次
新潟県の近年の強豪校5選
それではここで甲子園の台風の目、新潟の強豪校を紹介します。
ここからは完全に私個人の独断と偏見によって選ばれた高校5選なので、「へ〜」とか「絶対おかしい!」とか言いながら読んでいただければ幸いです。
一応、自分の中の判断基準としては2000年以降の甲子園出場校、県予選の結果、実際に試合を見た印象です。
それでは新潟の強豪校5選!紹介です!
・日本文理(私立)
言わずと知れた新潟の強豪!
2009年(91回大会)の甲子園準優勝で全国的にも一気に知名度が上がりました。
決勝では、現広島カープの堂林選手率いる中京大中京(愛知)に9回2アウトからあと一歩に(6点差から1点差まで詰め寄った)迫る猛攻を見せました。
最後まで諦めない姿には見ている人たち全てに感動を与えました。
夏の甲子園を語る上で絶対に外せない高校です。
・新潟明訓(私立)
こちらも日本文理に負けない新潟の強豪校です。
2004年〜2014年は日本文理が甲子園に出れば、翌年は新潟明訓が甲子園に出るといったパターンが多く、新潟はその2校がトップ争いを繰り広げていました。
間違いなく新潟の高校野球を引っ張ている高校です。
水色のユニフォームを見れば近江高校(滋賀)か新潟明訓を思い浮かべます。
私個人としては新潟明訓対近江の水色ユニフォーム対決が見たいです。
・中越(私立)
2003年(85回大会)以来、甲子園への出場が遠ざかっていましたが、2015年(97回大会)、2016年(98回大会)と2年連続甲子園出場を果たし、完全復活を果たしました。
日本文理、新潟明訓の2強に割って入り、現在は日本文理、新潟明訓、中越の3強として君臨しています。
しかし、甲子園での成績は完全に上記2校に負けています。
・新発田農(公立)
かつては新潟高校野球を引っ張ってきた存在でしたが、日本文理、新潟明訓が現れてから甲子園出場が遠のいてしまいました。
さらに昔からのライバル的存在の中越が復活してからは置いていかれた感じです。
それでも常に上位に食い込む力はあります。
・新潟県央工(公立)
2008年(90回大会)の甲子園初出場以降、着実に力を付けてきています。
甲子園まではあと二、三歩といったイメージの高校です。
イメージとしては全体的に物足りない感じのチームなので何か突出したものが欲しいです。
以上が私個人が選んだ新潟の強豪校です。
近年では上記にも述べたように、日本文理、新潟明訓、中越の3強時代が来ているので、この状況を破る高校が現れると新潟の高校野球は大きく変わると思います。
2017年の新潟高校野球を牽引する有力選手達!
ここからは、2017年の新潟高校野球をさらに熱くしてくれる選手を紹介します。
要チェック!
日本文理 稲垣 豪人
140キロ超えの直球が武器の本格派右腕!
オーソドックスなオーバースローですが私的にはとても好きなフォームです。
しかし、日本文理の投手陣のレベルが高いため常にエース争いを繰り広げています。
動画で稲垣君のカッコいい投球フォームが見れます。
日本文理 鈴木 裕太
力強いフォームで投げ込む直球が最大の武器。
中学生の時点でMAX142キロ!
高校に入ってからは1年秋に148キロを計測!
しかもまだ2年生ということで今後どこまで成長するのか楽しみな選手です。
動画からも分かると思いますが力強い直球です。
関根 荒井 颯太
当たればデカイが変化球に弱い。何と言っても最大の魅力はパワーです。
このままでは大型扇風機として終わってしまうので、変化球への対応力を磨いて、どんな球でも長打が打てる選手になってほしいです。
逆方向に長打を打った時の動画です。
以上が新潟の高校野球を牽引するであろう選手たちです。
今年は全体的に投手のレベルが高い感じがします。
もう少し魅力的な打者が出てくればより楽しくなりそうです。
2000年〜現在までの新潟の夏の甲子園出場校一覧
2000年以降の夏の甲子園出場校を紹介します。
・2000年(82回大会)新発田農(6回目)
・2001年(83回大会)十日町(初)
・2002年(84回大会)日本文理(2回目)
・2003年(85回大会)中越(8回目)
・2004年(86回大会)日本文理(3回目)
・2005年(87回大会)新潟明訓(4回目)
・2006年(88回大会)日本文理(4回目)
・2007年(89回大会)新潟明訓(5回目)
・2008年(90回大会)新潟県央工(初)
・2009年(91回大会)日本文理(5回目)
・2010年(92回大会)新潟明訓(6回目)
・2011年(93回大会)日本文理(6回目)
・2012年(94回大会)新潟明訓(7回目)
・2013年(95回大会)日本文理(7回目)
・2014年(96回大会)日本文理(8回目)
・2015年(97回大会)中越(9回目)
・2016年(98回大会)中越(10回目)
2009年の日本文理の快進撃のイメージが強く、新潟と言えば日本文理!と思う方も多いと思います。しかし、意外にも日本文理が甲子園に出始めたのは最近の話です。
さらに、年表を見て分かる通り日本文理と新潟明訓は1年ごとに出るといった感じで、全く互角の強さなんです。
互いに、追いつけ追い越せ!という感じが伝わり面白いですね!
こぼれ話 2009年(91回大会)甲子園大会決勝!文理の夏は終わらない!
2009年の第91回大会で日本文理が準優勝を果たした際には北陸地方だけでなく、全国が大いに湧きましたね。
なんと言っても決勝戦、対中京大中京との試合は、名勝負として毎年、テレビやネットで取り上げられています。
ドラマが起きたのは9回表、日本文理の攻撃。
10-4、6点差2アウトランナー無し、あとアウト1つで中京大中京の勝利が決まる場面でした。
しかし、ここから日本文理の猛攻が始まる!
四球、ワイルドピッチ、タイムリー2ベース(10-5)、タイムリー3ベース(10-6)、死球、四球、2点タイムリーヒット(10-8)、タイムリーヒット(10-9)、なんと2アウトランナー無しから5得点、点差はあと1点!
なおも2アウトランナー1、3塁、打席に入った若林君の放った快心の当たり(強烈なライナー!)は惜しくもサードのグラブに突き刺さり、ゲームセット。
試合後は両校を讃える拍手が鳴り止まず、選手たちは笑顔と涙でお互いの健闘を讃え合いました。
高校野球ファンとしては何度見ても鳥肌が止まない試合です!
まとめ 新潟県はとにかく熱い!
2009年の日本文理の準優勝からも分かるように、近年の新潟県はレベルが格段に上がっています。
2000年前半に日本文理という強豪が現れてから、それに追いつけと新潟明訓が力を発揮、それに触発されたように、古豪の中越が復活してきました。
このように新潟県は日本文理を軸にどんどん高校野球が熱く熱く盛り上がっています。
新潟県の高校が甲子園で優勝する日も近いかもしれませんね。
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