都市対抗野球、社会人野球日本選手権の2大大会に次ぐ大会として全日本クラブ選手権というものがあります。名前のごとくクラブチームのみの参加であるため企業チームは参加できません。ですのでレベルが低いのかなーと感じると思いますが、そんなことはありません。今回はそんな全日本クラブ選手権についてご紹介します。
全日本クラブ選手権について
3大社会人野球大会とよばれる中で歴史は一番浅いながらも今年で42回目を迎えます。その背景には企業チームの衰退がありました。クラブチームの中には元々企業チームだったチームがいくつかあります。会社の都合により野球部にお金を回せなくなったなど理由は様々ですが、その分選手層は落ちてしまい都市対抗に出れなくなったチームが多々出てきました。そこでクラブチームから日本野球連盟に交渉し、実戦経験をつけるなどの理由で全日本クラブ選手権が開催されることになりました。そして日本野球連盟によるとクラブチームの数は261にものぼり、企業チームの88を大きく上回っているのです。261チームの頂点を決める大会ですから非常に大きな大会であることがわかります。
クラブチーム増加の背景
今や企業チームの約3倍の数を誇るクラブチームですが、どうしてここまで増えたのでしょうか。それにはあの有名な芸能人が関係してるのです。それは欽ちゃんこと「萩本欽一」です。彼が発起人となり2005年に「茨城ゴールデンゴールズ」を設立しました。そして欽ちゃんは自らが監督になり練習試合でマイクパフォーマンスを行いクラブチームが脚光を浴びました。その後、ガッツ石松や元メジャーリーガーの野茂英雄のチームなどが各地にでき現在の数に至りました。その実力も近年では伸びてきており都市対抗78回大会に参加した大和高田クラブは企業チームに勝ちなんとベスト8まで勝ち進みました。クラブチームが都市対抗を優勝する日も近いかもしれません。
クラブチームに所属する人の特徴は?
260チームを超えるクラブチームの体系は様々ですが基本的には選手、スタッフが部費を出しあって運営しています。社会人クラブチームだけあって多くが会社に勤めながら活動しています。平日練習しているクラブもあれば土日のどちらかしか活動しないチームもあります。練習は仕事の関係で来れないこともありますが大会となるとそうはいきません。土日開催でしたら良いのですがグランドの都合で平日開催ということも少なくありません。企業チームでしたら試合に簡単に参加できますが一般の人が会社を休むとなるとそうはいきません。有給などあらゆる手段を使って参加するのです。これは本当に野球が好きでないとできないことです。ですからクラブ選手権は野球好きによる野球好きのための大会だと思います。
まとめ
社会人3大大会の一つクラブ選手権について説明してきましたがいかがだったでしょうか。企業とは違い自分たちで部費を出し合いながら時には有給を使って大会に出場するのです。そんな彼らたちの戦いは企業チームには劣りますが高校野球を彷彿とさせる熱いプレーばかりです。クラブ選手権はメットライフドーム(西武ドーム)で行われ、入場料も無料ですので是非見に行ってみてはいかがでしょうか。
2017年全日本クラブ選手権情報
開催場所:メットライフドーム(西武ドーム)
開催期間:9月1日〜4日間
*入場無料
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