2017年春第4回大会が開催されたWBC(ワールドボールクラシック)。侍ジャパンは惜しくも準決勝でアメリカに敗れてしまいました。残念な結果ではありましたが、大会前の低評価が一転、素晴らしい試合の数々に日本中が盛り上がりました。国際大会というのは国を挙げての1大イベントですよね。特に大きなイベントとされるオリンピックでも野球の復活が決定しました。しかも東京で開催されるとあって今から楽しみですよね。しかしオリンピックはアマチュアの祭典とも言われます。プロ野球選手は出場できるのでしょうか?ご存知の方が多いかと思いますが、知らない方の為にご紹介します。
過去のオリンピックに出場したプロ野球選手いるの?
先ほど伝えた通りアマチュアの祭典とされていたオリンピック。そのため野球の日本代表として選ばれる選手も社会人野球の選手や大学生などアマチュア選手のみの編成でした。プロ野球選手の参加は2000年のシドニーオリンピックから認められるようになりました。(競技によってはいまだにプロは出場できない競技もあります。)シドニーではアマチュア選手が主体でプロの選手は8人のみでした。つまりこの8選手が初めてオリンピックに出場したプロ野球選手となります。因みに、のちにプロになった選手も多数いました。
<2000年シドニーオリンピックに出場したプロ選手>
・松坂 大輔投手(西武ライオンズ)
・河野 昌人投手(広島東洋カープ)
・黒木 知宏投手(千葉ロッテマリーンズ)
・鈴木 郁洋捕手(中日ドラゴンズ)
・松中 信彦内野手(福岡ダイエーホークス)
・中村 紀洋内野手(大阪近鉄バッファローズ)
・田中 幸雄内野手(日本ハムファイターズ)
・田口 壮外野手(オリックス・ブルーウェーブ)
<シドニーオリンピック後にプロになった選手>
・渡辺 俊介投手(のちに千葉ロッテマリーンズ)
・吉見 祐治投手(のちに横浜ベースターズ)
・石川 雅規投手(のちにヤクルトスワローズ)
・山田 秋親投手(のちに福岡ダイエーホークス)
・杉内 俊哉投手(のちに福岡ダイエーホークス)
・阿部 慎之介捕手(のちに読売ジャイアンツ)
・野田 浩輔捕手(のちに西武ライオンズ)
その後の2004年アテネオリンピック(監督:中畑清)、2008年北京オリンピック(監督:星野仙一)はプロの選手のみでチームが編成されました。
2020年東京オリンピックはプロの選手は出場できるの?
オリンピックで追加種目として決まったことを受け2016年7月にオリンピックの大会期間中、プロ野球の公式戦を中断するということが報じられました。2020年東京オリンピックの期間は7月24日から8月9日の約2週間行われます。前年に行われるプレミア12がオリンピックの予選も兼ねるのではないかと一部では言われていますが、まだはっきりとは決まっていないようです。約2週間もの間、中断されるというのはプロ野球史上初だそうです。まだ詳細などははっきりしてはいませんが、もしプレミア12を予選として兼ねるのであれば、東京オリンピックもプロ選手のみで編成されるのではないでしょうか。
因みに今までのオリンピックでの日本チームの結果は…
・1984年 ロサンゼルスオリンピック 金メダル アマチュア選手のみ
・1988年 ソウルオリンピック 銀メダル アマチュア選手のみ
・1992年 バルセロナオリンピック 銅メダル アマチュア選手のみ
・1996年 アトランタオリンピック 銀メダル アマチュア選手のみ
・2000年 シドニーオリンピック 4位 アマチュアとプロの混合
・2004年 アテネオリンピック 銅メダル プロ選手のみ
・2008年 北京オリンピック 4位 プロ選手のみ
1984年のロサンゼルスオリンピック以降金メダルからは遠ざかってしまっていますね。オリンピックにはどんな選手が出場するのでしょうか?詳細が発表されるのを楽しみに待ちましょう。
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