1年のシーズンの終わりに様々な賞が発表されますが、その中でも大きな注目を集める賞のひとつ『最優秀新人』。その年最も活躍した新人の選手に贈られる賞です。新人王という呼ばれ方の方がわかりやすいと思います。パ・リーグ、セ・リーグから1人ずつ選ばれるのですが、その新人王に対象者が実は1年目の選手だけじゃないことはご存知でしょうか?新人王として選ばれる条件は?どうやって選出されているの?案外知られていない『新人王について』をご紹介!!
新人王の資格や条件は何?
新人王の正式な条件は
・初めて支配下登録されてから5年以内の選手
・前年までの出場が30イニング以下の投手or前年までの出場が60打席以下の野手
・海外のプロ野球リーグに参加した経験がない選手
(外国人枠が適用される選手でも海外のプロリーグに在籍経験がなければ対象となる)
つまり支配下登録されて5年以内で初めて既定イニング数、既定打席数を超えた年に新人賞に選ばれるかどうかの資格を得ることが出来るのです。新人王に選ばれるかどうかは一生に1度きり。そのため皆さん『新人賞が欲しい!!』となるのですね。
新人王はどうやって選ばれるの?
新人王の選考方法は全国の新聞や放送各社などに所属しているプロ野球を担当している記者たちによる投票によってパ・リーグ、セ・リーグから1人ずつ選ばれているのです。MVPやベストナインに関しても同じような方法で選ばれているんです。
新人王の実は…なお話
実は…①新人賞はパ・リーグ、セ・リーグからそれぞれ1人しか選ばれません。しかし選ばれた選手以外にそれに相応しい選手がいた場合は特別表彰をされる場合もあります。現在の巨人軍の監督高橋由伸監督や、坂本勇人選手(巨人)、武田翔太投手(ソフトバンク)、菅野智之投手(巨人)、藤浪晋太郎投手(阪神)などWBC日本代表に選ばれている選手も新人王ではなく特別表彰を受けているんです。
実は…②球団としても選手に新人王を取らせてあげたいという思いもあります。そのため最初に順調だった成績が徐々に下降した場合、既定イニング数又は打席数を満たす前にそのシーズンは諦め翌年に持ち越させるということもあるそうです。
歴代過去5年の新人王と成績
2012年 (セ)野村 祐輔投手(広島)9勝11敗 防御率1.98
(パ)益田 直也投手(ロッテ)2勝2敗43HP 防御率1.67
2013年 (セ)小川 泰弘投手(ヤクルト)16勝4敗 防御率2.93
(パ)則本 昂大投手(楽天)15勝8敗 防御率3.34
2014年 (セ)大瀬良 大地投手(広島)10勝8敗 防御率4.05
(パ)石川 歩投手(ロッテ)10勝8敗 防御率3.43
2015年 (セ)山崎 康晃投手(横浜)2勝4敗37S 防御率1.92
(パ)有原 航平投手(日本ハム)8勝6敗 防御率4.79
2016年 (セ)高山 俊野手(阪神)打率.275 8本塁打
(パ)高梨 裕稔投手(日本ハム)10勝2敗 防御率2.38
過去5年10人の選手を見ると野手は昨年の阪神高山選手のみ。パ・リーグに至っては1998年の西武の小関選手以降誰も野手は新人王をとっていません。またここ近年の傾向としては上記の10名もそうですが、全員支配下登録されて1年目で新人王を獲得しているんです。2017年はどの選手が新人賞に選ばれるのでしょうか?投手、野手どちらが選ばれるかも楽しみです。
2017年注目選手は?
新人王の1番の大穴はやはり2016年のドラフト1位の選手ではないでしょうか?
各球団のドラフト1位の選手をまとめてみました。
<セ・リーグ>
・広島 加藤拓也投手(慶大)
・巨人 吉川尚輝野手(中京学院大)
・横浜 浜口遥大投手(神奈川大)
・阪神 大山悠輔野手(白鴎大)
・ヤクルト 寺島成輝投手(履正社高)
・中日 柳裕也投手(明大)
<パ・リーグ>
・日本ハム 堀瑞樹投手(広島新庄高)
・ソフトバンク 田中正義投手(創価大)
・ロッテ 佐々木千隼投手(桜美林大)
・西武 今井達也投手(作新学院高)
・楽天 藤平尚真投手(横浜高)
・オリックス 山岡泰輔投手(東京ガス)
まとめ
驚くべきことに2016年のドラフト1位選手は1人も開幕1軍選手に選ばれていませんでした。今年もまだプロ野球は始まったばかりです。2017年の新人王はこの10名の中から選ばれるのか?それとも2年目以降の選手?皆さんは誰と予想しますか?楽しみで目が離せませんね。
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