【高校野球】春季県大会データから考える夏の甲子園出場校。

 

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春の選抜甲子園が終わって早1か月。高校野球は,各地区での春季大会が盛り上がりを見せています。

甲子園には直接つながらないものの,この大会で夏のシード権が決まる地区も多数ある,大事な大会です。

しかし実際,春の県大会優勝チームがそのまま夏の甲子園出場校となるケースがどの程度あるのでしょうか。直近3年間の結果を見ながら考えてみましょう。


近年の春季大会の結果と夏の甲子園出場校の関係性

◎左から順に2014~2016年の夏の甲子園出場校,()は春の県大会の結果。

 

・北北海道  武修館(1回戦敗退)白樺学園(ベスト4)クラーク国際(1回戦敗退)

・南北海道  東海大四(準優勝)北海(優勝)北海(地区予選敗退)

・青森  八戸学院光星(優勝)三沢商(県大会1回戦敗退) 八戸学院光星(優勝)

・岩手  盛岡大付(準優勝)花巻東(優勝)盛岡大付(ベスト4)

・秋田  角館(ベスト8) 秋田商(優勝)大曲工(ベスト4)

・山形  山形中央(県大会1回戦敗退)鶴岡東(優勝)鶴岡東(ベスト4)

・宮城  利府(ベスト8) 仙台育英(優勝)東北(準優勝)

・福島  聖光学院(優勝)聖光学院(優勝)聖光学院(優勝)

・茨城  藤代(ベスト8) 霞ケ浦(準優勝)常総学院(優勝)

・栃木  作新学院(ベスト8)作新学院(優勝)作新学院(優勝)

・群馬  健大高崎(ベスト4)健大高崎(ベスト4) 前橋育英(優勝)

・埼玉  春日部共栄(ベスト8)花咲徳栄(ベスト8)花咲徳栄(準優勝)

・山梨  東海大甲府(ベスト8)東海大甲府(優勝)山梨学院(ベスト4)

・千葉  東海大望洋(ベスト8)専大松戸(優勝)木更津総合(ベスト8)

・東東京  二松学舎大付(ベスト8) 関東一(ベスト4)関東一(優勝)

・西東京  日大鶴ヶ丘(ベスト4)早稲田実(ベスト8)八王子(ベスト8)

・神奈川  東海大相模(ベスト4)東海大相模(優勝)横浜(優勝)

・長野  佐久長聖(県大会1回戦敗退)上田西(準優勝)佐久長聖(ベスト8)

・新潟  日本文理(優勝)中越(優勝)中越(4回戦敗退)

・富山  富山商(優勝)高岡商(ベスト8)富山第一(優勝)

・石川  星稜(優勝)遊学館(優勝)星稜(優勝)

・福井  敦賀気比(ベスト4)敦賀気比(優勝)北陸(ベスト8)

・静岡  静岡(準優勝)静岡(優勝)常葉菊川(2回戦敗退)

・愛知  東邦(ベスト4) 中京大中京(ベスト4)東邦(ベスト8)

・岐阜  大垣日大(ベスト4)岐阜城北(地区予選敗退)中京(ベスト4)

・三重  三重(優勝)津商(準優勝)いなべ総合(優勝)

・滋賀  近江(ベスト8) 比叡山(1回戦敗退)近江(3回戦敗退)

・京都  龍谷大平安(優勝)鳥羽(1回戦敗退)京都翔英(優勝)

・奈良  智弁学園(優勝)天理(ベスト4) 智辯学園(優勝)

・和歌山  市和歌山(3回戦敗退)智弁和歌山(優勝) 市和歌山(ベスト8)

・大阪  大阪桐蔭(優勝)大阪偕星学園(準優勝) 履正社(優勝)

・兵庫  神戸国際大付(3回戦敗退)滝川二(不戦敗)市尼崎(2回戦敗退)

・岡山  関西(優勝)岡山学芸館(1回戦敗退)創志学園(ベスト8)

・鳥取  八頭(準優勝)鳥取城北(2回戦敗退)境(ベスト4)

・広島  広陵(優勝)広島新庄(3回戦敗退)広島新庄(ベスト8)

・島根  開星(優勝)石見智翠館(1回戦敗退)出雲(地区予選敗退)

・山口  岩国(優勝)下関商(ベスト4)高川学園(2回戦敗退)

・香川  坂出商(3回戦敗退)寒川(ベスト8)尽誠学園(ベスト8)

・愛媛  小松(1回戦敗退)今治西(不参加)松山聖陵(準優勝)

・徳島  鳴門(ベスト8) 鳴門(ベスト8) 鳴門(優勝)

・高知  明徳義塾(不参加)明徳義塾(不参加)明徳義塾(不参加)

・福岡   九州国際大付(地区予選敗退)九州国際大付(ベスト4)九州国際大付(5回戦敗退)

・佐賀  佐賀北(ベスト8)龍谷(準優勝)唐津商(3回戦敗退)

・長崎  海星(ベスト4) 創成館(3回戦敗退)長崎商(ベスト4)

・熊本  城北(ベスト8) 九州学院(不参加)秀岳館(不参加)

・大分  大分(優勝)明豊(ベスト4)大分(優勝)

・宮崎  日南学園(優勝)宮崎日大(3回戦敗退) 日南学園(不参加)

・鹿児島  鹿屋中央(優勝)鹿児島実(ベスト8)樟南(準優勝)

・沖縄  沖縄尚学(不参加)興南(優勝)嘉手納(ベスト8)

 

※不参加は春季県大会が3月に始まるため,センバツ出場校が参加できないことによる。これはノーカウントとする。

東京・北海道は,春は2地区合同で県大会を行っているが,他地区と同様に計算。

 

この結果を集計すると,

 

・優勝→優勝 33.8%

・準優勝→優勝 9.3%

・ベスト4→優勝15.8%(1校あたり7.4%)

・ベスト8→優勝 20.1%(1校あたり5.0%)

・ベスト8までに敗退→優勝 20.1%

 

という結果になります。やはり,というのか,春の優勝チームがそのまま優勝するというのが最も高確率になっております。それに比べると準優勝が他のものと比べてかなり低い確率になっていますが,これは該当校数がどんどん多くなっていくということにも起因します。優勝・準優勝チームは1校,ベスト4チームは2校,ベスト8チームは4校という形で該当校は増え続けます。つまり1校ごとの確率で考えるならば,準優勝チームとベスト4チームの確率はやや準優勝チームが高いということになります。それを踏まえて考えても,春の大会優勝チームは3校に1校が甲子園に出場できているため,かなりの高確率だと言ってよいでしょう。

 

さて,この結果を見てどう思われるでしょうか。筆者は正直なところ少し意外に思いました。

優勝チームの確立が一番高くなることは予想通りでしたが,ここまで大きな差があるとは思っていませんでした。野球は確率のスポーツであり,対戦相手の情報というのは大きな武器になります。春の優勝校は,その分大量のデータを他校にばらまくことになりますし,当然厳しいマークにあいます。この結果はそれだけ同地区内での力の差がはっきりしてしまっているということなのかもしれません。

 

もちろん地域制も考慮する必要があります。県内の無敗記録が一時95まで伸びた聖光学院がいる福島県と,ここ3年間の夏の優勝校がいずれも春はベスト8にすら上がれていない諸地区を同じ杓子定規で計るのはあまり意味がないでしょう。また,一口に春の大会と言っても,4月のうちに大会が終わってしまう九州地区と,全道大会は5月の下旬という北海道ではまた大きく話が変わってきます(特に九州は春と夏の大会の間の期間にもローカル大会が行われていたりする)。


まとめ。

予測をする上で大切なのは,戦力分析をしつつも全体としての客観的なデータを考えながらその地域制を読み解くことだと筆者は考えます。あなたが興味を持っている地区はいかがですか?特別な地域制はあるでしょうか?そのあたりを考えると,もっと春の大会も楽しめますし,もっともっと夏の大会が楽しみになるのではないでしょうか。ぜひご自分の地域の結果をチェックし,夏の甲子園出場校を予測してみましょう!

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